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EV/EV充電器 お役立ちコラム

電気自動車(EV)が防災設備に!?V2Hの特徴と知っておきたい2つのメリット!

更新日:3月21日

V2Hとは、「普通充電器」「急速充電器」に続く、第3の電気自動車(EV)充電設備です。

では、こちらの記事で解説した普通・急速充電器とV2Hは何が違うのでしょうか。

実は普通・急速充電器には無い機能を持ち、電気代節約や防災に役立てる事が出来てしまうんです!


この記事では、「V2Hとは何か」から「充電以外の活用方法」までご紹介します!


この記事でわかること

  • V2Hとはどんなものか

  • V2Hの対応車種

  • V2Hの機能

  • 普通充電器とV2Hの違い

  • V2Hと電気代節約効果

  • V2Hと防災効果

 

目次

 

V2Hってどんなもの?


電気自動車(EV)と住宅で電力の入出力ができる機械です!

V2Hは、Vehicle to Home(Vehcle=クルマ・Home=住宅)の略称で、

①家からEVへ充電, ②EVから家へ放電の機能を持っています。

この記事では弊社で取扱いをしているDENSO社のV2H(型番:DNEVC-D6075)を例に特徴をご紹介します!

販売価格は110万円と高価なものではありますが、補助金が使用できる場合があります!

実際に令和4年度は補助金を利用すると、110万円→55万円にて購入することが出来ました。

令和5年度の補助金については、情報が出揃いましたら別の記事にてご紹介いたします!


最も気を付けるポイントは対応車種!

具体的な仕組み・機能の前に、まずは最も気を付ける必要があるポイントとして、対応車種のお話をします!

リーフやサクラ、アウトランダーPHEVといった国内車種はV2Hに対応している場合が多く、

テスラやBMWといった国外車種は非対応の場合が多い傾向です。

同じ車種であっても、年式やグレードによって対応の可否が分かれるが注意すべきポイントです!


V2Hはどのような機能を持っているのか?

「充電」という観点では、一般的なEV充電器と同様で、EVに電力を充電することが出来ます!

V2Hの出力は主に6kWとなっており、充電能力としては普通充電器に相当し、

6kW対応ですので、3kWの普通充電器の約2倍の速度で充電することが可能です!

では、6kWの普通充電器との違いはどこにあるのでしょうか?


普通充電器(6kW)との違いは?

一番の違いは「放電」が出来る点にあります。

つまり、EVから住宅に向けて電力を送ることが出来るのです!

簡単に言えば、EVに貯めた電気を住宅で使うことが出来るようになります!


ここで勘違いしやすく、気を付けなければならないのが、

住宅とEV間の充放電は出来るものの、V2Hそのものは蓄電池のように電気を貯めることは出来ない所です!

あくまでV2HはEVから電力を取り出して住宅に放電することが出来るものと覚えましょう!


この放電の能力は非常に強力で、100Vの一般的な電化製品を使用することが出来ます!

また、DENSO社のDNEVC-D6075ではなんと、

ハイパワー家電と呼ばれる200Vの電化製品も使用することが出来ます!

※DNEVC-D6075以外には、ニチコン社の一部モデル等が200Vに対応しています。


ではこの「放電」が出来る事が一体何のメリットに繋がるのでしょうか?

「住宅からEVに貯めた電気をまた住宅に戻す」と考えると、メリットが分かりにくいですよね!


それでは、次項からV2Hを導入することのメリットについてご紹介します!

 

メリット①. V2Hは電気代節約に役立ちます!


電気代が安い時間に貯めた電力を賢く活用!

V2HによってEVに充電した電力を取り出すことが出来るようになるため、

電気代が安い夜間の時間帯に充電した電気を昼間に使用することで、

実質的に通常よりも電気代を節約することが出来ます!

オトクな時間帯に充電した電力を使用することで、昼間の時間帯は約11円/kWhの節約に繋がります。

※ご家庭の契約状況により異なります。画像は東京電力夜トクプラン「夜トク12」の場合


4人暮らしの一般家庭での月間電気料金は約14,000円、電力使用量は約400kWhと言われているので、

「夜トク12」プランの場合であれば最大約3,000円/月の節約に繋がります!

※電力使用量を昼間:夜間=2:1、常にV2HとEVを接続していると仮定した場合の概算値


 

メリット②. V2Hは防災に役立ちます!

そもそもV2Hが開発された経緯とは

V2Hは地球温暖化や地震による災害をきっかけとした電力供給設備需要の高まりから開発されました。

前述の通り、V2Hによって災害発生時に大規模な停電となった際も、

EVから電力を取り出すことで電化製品を使用することが可能となります!

つまり、EVを非常用電源として活用することが出来るのです!


EVからの放電のみでどのくらい電化製品の使用が出来るのか?

日産の試算によれば、日産リーフe+(60kWh)にて満充電の場合、

3~4日間電化製品を使用することが出来ます!

この日数は、冷蔵庫やエアコンのみならず、掃除機やスマホ充電器等々、

普段の生活にて使用する大半の家電製品が含まれた試算です!

災害時等、大規模な停電が発生してしまった際には大活躍すること間違いなしです!


また、災害時には道路交通網の麻痺等により、ガソリン供給が不安定となる事が想定されます。

筆者自身、2011年の東日本大震災を東北で受け、ガソリンスタンドに車の行列が出来ていたこと、

必死に営業しているガソリンスタンドを探し回ったことをよく覚えています。

V2HとEVが揃っており、電化製品とクルマの心配が無くなれば、

災害時に落ち着いて行動することができますよね!

電化製品とクルマは生活必需品であり、V2Hの導入は非常に防災効果が大きいと言えます!

 

V2Hの設置を任せるなら!

このように、電気代節約・防災に大きく役立つV2Hですが、

冒頭でご説明した通り、EVの車種によっては非対応の場合があります!

同じ車種であっても年式やグレード等によりその可否は異なることから、

クルマに関する知識が豊富な業者を選択することが不可欠と言えます。

EV充電器同様、クルマの車種や駐車場の場所、建物の形によって、設置出来る充電器が異なりますので、

是非、弊社までご相談下さい。お客様に最適な住宅設備をご提案させて頂きます!



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